主要な登場人物
レイト
雷を操れる少年
年齢 10歳
じいちゃんの言いつけで王都へと旅立ちながら、
困ってる人を助ける。
じいちゃんに言われた通り、正義に生きることを
目指している。
ルアル
魔法の世界からやってきた魔術師の少女
ピンク色の髪で普段はツインテールにしている。
蒼い目(通称 月の目)を持つ。
年齢 11歳
レイトとは旅の途中に出会い、一緒に王都を目指すことになる。
目的は姉を探すこと。
ロクス
炎を操る少年。
赤茶色のツンツンとした髪型をしている。
年齢はレイトと同じ10歳
ルアルのペンダントを盗んだのが始まり。
ひょんなことから一緒に旅をすることに。
レイトとは違い、自分が生きるためなら、他人がどうなってもいいと思ってる!
それから、少し時間が経った後、レイトとロクスは互いのベットで横になっていた。
レイトは、ふと横にいるロクスを見る。
寝てはいない。
何か考え事でもしているのか、ぼーっとしている。暇そうなのでレイトは声をかけた。
「村の人たち、いい人だったな」
ロクスの返答はなし。
完全に無視されていた。
レイトは、すかさず上体を起こすとロクスに振り向く。
「おい!聞いてんのか!」
それに対してロクスは眠そうに答えた。
「あ、俺に聞いてんのか?」
「他に誰がいるんだよ!」
レイトの突っ込みに動じることなく、ロクスも上体を起こすと答えた。
「知るか、村の人が親切だからって、なんなんだ」
ベッドで横になったことで疲れが一気に押し寄せたのか、先ほどより張りのない言葉で返す。
「な…!お前は何でそんな薄情なんだ!」
すると、ロクスは少しムキになって答える。
「あ?親切だから何だ?親切なやつほど、すぐ裏切るから信用できたもんじゃない!」
それにレイトは反論した。
「別に村の人たちは悪いことしてないだろ!」
「うるさい!」
答えにならない回答だ。
話にならないことにレイトは困った顔をする。
「…お前には感謝するような相手はいないのか?お前を育ててくれた人はどうだった!」
レイトは、自分を育ててくれたじいちゃんのことを思い出していた。
じいちゃんは、レイトが小さい時から、生きる上での大事なことを教えてくれた。
それは剣術であったり、正義に生きることであったりと、今のレイトを形作っているものだ。
だが、それとは逆にロクスは嫌な気持ちを思い出していた。何か苦い過去を思い返したのかロクスは答えた。
「俺は…育てた奴を殺した」
レイトは、呆気に取られていた。
目を丸くしてロクスを見る。
「お前、盗みまでじゃなく、人も殺したのか…!?それも親を!!」
そういうと、すかさず言い返した。
「親じゃない!あいつは俺を利用したクズだ!」
ロクスは、嫌いな過去を思い出して苛立ちを見せる。拳は強く握りしめられていた。
「あいつは最初から俺を都合よく利用するために育ててた。そして最後は俺自身を売ろうとした!」
ロクスに取って相当なトラウマがあるのか、憎たらしそうにしている。
「俺は育ての親だろうが感謝しねえ!」
吐き捨てるように言う。
そして徐々にヒートアップする。
「人はすぐ都合よく利用したがる。だから、俺は誰も信用しない!周りの奴らがどうなったって知ったことじゃない!!」
それに対して、レイトはベットから降りて立ち上がるとロクスに向かって言う。
「だからって、物を盗んだり、人に悪いことしていい理由にはならないだろ!!」
それを聞いたロクスは、怒りが爆発した。
ベットから降りてレイトを睨む。
「てめえ、知った口で指図するな!」
それに対してレイトも正面で負けじと応える。
「お前が嫌だったからって、それを誰かに押し付けて良い理由にはならないだろ!!」
「なんだと!」
ロクスの左手が燃える。
今すぐレイトに打ち込もうと拳を握る。
それでもレイトは言う。
「お前は、自分の嫌いな奴と同じになっていいのかよ!!」
「…ッ!」
ロクスは、そのまま左手の拳をレイトの顔面に向けて打ち込もうとした。
その瞬間。
「ご飯の時間だって!」
ルアルが、部屋の扉を開けて姿を見せる。
今にも喧嘩しそうな2人を見てルアルは怒った。
「こらー!」
叫ぶルアル。
そこからはルアルの仲裁もあり、2人の喧嘩を収めることに。
ロクスはそっぽをむいている。
レイトもそっぽをむいている。
その間にルアルが立って呆れている。
「なぜ、すぐ喧嘩するの?宿では我慢しなさいよ」
「ごめん、ちょっと言い合いになった」
レイトが謝る。
ロクスは、顔を合わせず言う。
「早く飯だ!俺は腹が減ってる!」
「わかったわよ」
ルアルはため息をつく。
3人揃ったので、宿屋が用意してくれた夕食を食べに行く。
食事場は、宿受付の近くにある宿泊者専用の広間だ。ルアルは事前に説明を受けていたので、2人を連れて向かう。
広間へ着くと、受付のおばさんが立っていた。
「こっちよ」
案内されるままに部屋に入る。
部屋は広く、木材出てきたテーブルと椅子が並べられていた。そして、そこには自分たち以外にもご飯を食べている人がいる。5人ほど男性がまばらに座っていた。
「同じ宿泊者?」
そうルアルが呟くと、おばあさんは少し間を置いて言う。
「…ここは村の人も食べにくるところなのよ」
それに頭を傾けた。
(宿泊者だけじゃないのね)
疑問に感じるが、気にしないことにする。
ロクスは、お腹を空かせて、周りの人たちの料理を美味しそうに眺めていた。
レイトもお腹が空いたようにお腹を撫でる。
テーブルは、奥の方へと案内されると、四角いテーブルをレイトとロクスが対に、ルアルがその間になるように囲んで座る。
「早く飯が食べたい!」
ロクスがそういうと、お婆さんは答えた。
「今持ってくるから、少し待っててね」
お婆さんは、少し駆け足で厨房へと向かう。
ロクスは、苛立ちを見せながら料理を待つ。
レイトは、周りを見てルアルに言った。
「意外と人がいるんだな!」
それに対してルアルも頷いた。
「そうね、まあ村の人らしいけど」
キョロキョロと見回すと、周りから少し視線を感じる。
「ねえ、レイト、私の目の色変わってる?」
ルアルは、この村に入る前に自身にかけた魔法が解けてしまっていないか、レイトに尋ねた。
「ん?俺たちと同じ色だぞ!!」
レイトにそう言われて、気のせいかとほっとため息をつく。
「なんだか、あなた達のせいで疲れてるのかも〜」
テーブルにうつ伏せで縮こまる。
それに対してロクスは叫んだ。
「誰のせいだって!」
ルアルは耳を塞ぐ。
「…うるさい」
「そうだ!ロクス!お前は少し静かにしろ!周りの人に迷惑だ!」
レイトがロクスに強く言う。
「指図するな!」
ロクスは怒り出すとレイトも怒る。
その間に挟まれるルアルは目を細めた。
(レイト…あんたも、十分うるさいんだけど…)
そんな言葉は届くことはなく、2人は、言い争い、今でも喧嘩寸前だ。
「はぁ…先が思いやられるわ…」
騒がしい2人を目前に、ルアルはため息をついた。
そんな中、おばあさんが料理の入った皿を両手にそれぞれ乗せて運んできた。
「おまたせしたわ」
パンとサラダの入った皿をテーブルに置く。次に鶏肉のステーキとポテトのスープも運ばれてきた。
テーブルにずらりと並ぶ料理を見て、ロクスはニヤリと笑う。
「美味しそうだな!!」
ロクスは、今にも飛びつきそうな様子を見せる。
それはレイトも同じだった。ルアルは、美味しそうな料理を前に目を丸くしている。
「さあ、お食べ」
そう微笑みながらお婆さんが言うと、ルアルは頷いて答える。
「いただきます!」
3人は豪華に並んだ料理を食べ始めた。
GW色々忙しくて、ちょっと投稿期間が空いてしまいましたが、書いてます!!
次週も投稿します!

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