主要な登場人物
レイト
雷を操れる少年
年齢 10歳
じいちゃんの言いつけで王都へと旅立ちながら、
困ってる人を助ける。
じいちゃんに言われた通り、正義に生きることを
目指している。
ルアル
魔法の世界からやってきた魔術師の少女
ピンク色の髪で普段はツインテールにしている。
蒼い目(通称 月の目)を持つ。
年齢 11歳
レイトとは旅の途中に出会い、一緒に王都を目指すことになる。
目的は姉を探すこと。
ロクス
炎を操る少年。
赤茶色のツンツンとした髪型をしている。
年齢はレイトと同じ10歳
ルアルのペンダントを盗んだのが始まり。
ひょんなことから一緒に旅をすることに。
レイトとは違い、自分が生きるためなら、他人がどうなってもいいと思ってる!
道中、トウロが大きな声で叫んだ。
「旅人が来たぞおおお!」
ルアルは、少し恥ずかしそうになる。
(わざわざ‥大きな声を出さなくても…)
レイトの方をチラリと見るが、気にせず呑気に歩いている。
トウロが叫んでからか、少しずつ村人の姿が見え始めると、みんな笑顔で声をかけてきた。
「いらっしゃい旅人さん」
「こんにちは」
「ここまでおつかれ」
と挨拶や労う言葉がかけられた。
中には、食べ物を渡してくれる人も。
「すまないねぇ…」
おばあちゃんが、近寄ってきて木の実を渡す。
ルアルは、ありがとうと感謝を示すと、そそくさと場を離れていった。
貰った木の実をレイト達にも分けて食べる。
レイトは、食べながら嬉しそうにしていた。
「なんだ!みんな良い人そうだな!」
トウロが、それを聞いて後ろを振り向くと、ぎこちない笑顔を見せた。
しかし、妙に気さくで親切な村の人々に対して、ルアルは疑い深くなってしまう。隣に歩くレイトの耳元で囁いた。
「何か、馴れ馴れしくない?」
「そうか?みんないい奴だからじゃないか」
うーん、と頭を傾けるルアル。
それを見兼ねたレイトは、トウロに声をかけた。
「なあ、トウロ!この村の人々はいつもこんな感じなのか?」
レイトが突拍子もなく聞くと、トウロは肩を強張らした。
「…なぜ…そう思う?」
「なんか親切な村だなって」
レイトが何気なく答えると、トウロは苦笑いして答えた。
「この村の人々は、旅人が大好きなんだ。だから、みんな声をかける」
「へー、そうなのか」
何気なく返すと、ルアルの耳元で声をかけた。
「みんな旅人が好きなんだってよ」
「聞こえてるわよ」
ルアルは、少し悩む。
(…私、今まで村の人たちと関わらないようにしてたせいかしら…)
以前のルアルは、魔術を安易に振るわないよう村の人々と関わるのを避けてきた。
そのせいか、気さくに声をかけてくるのには慣れていなかった。
悩んだ末にルアルは「気にしすぎか」と呟いて、考えるのをやめた。
それとは反対にロクスは、手を頭の裏に組みながら興味なさそうにしている。
それから、歩き続けて、大きな建物の前で来ると、トウロは足を止めた。
「ここが宿屋だ」
目前には宿屋があった。
「良さそうなとこだな!」
「そうね!」
レイトとルアルは声を上げた。
トウロは、レイト達に振り向く。
「今受付の人に話を聞くから待っていてくれ」
そう言って駆け込むように宿へと先に入る。
「あ、私たちも一緒に入れば…」
ルアルの声は、トウロには届かなかった。
レイトの顔を見て首を傾げた。
少し待つとトウロが宿から出てくる。
「お待たせ、今日は泊まれるそうだから、ゆっくり休むといい」
「ありがとう!」
レイトが元気よく答える。
トウロは、忙しそうにして一言かける
「じゃあ、俺はここで」
何かと駆け足でこの場を去る。
それを見た3人は首を傾げた。
「忙しそうね」
レイトとロクスも頷いていた。
3人は宿屋へと入る。
目前には受付のカウンターがある。
そこには、ふくよかなおばあさんがいた。
ルアルが挨拶する。
「こんばんわ!」
「こんばんわ、トウロから聞いたわよ。今日はお泊まりですってね」
優しそうに笑うお婆さんに、ルアルは答える。
「うん、3人で泊まりたいんですけど、大丈夫?」
「部屋は空いてるわ…大丈夫よ…」
ルアルは頷くと笑顔でレイト達に振り向く。
「やったわね、今日はゆっくり休みましょう」
ルアルはカウンターへ近づくとお金が入っている小さい袋を取り出した。
すると、おばあさんが慌てて言う。
「…お代はいいわよ…今日はタダで泊めさせてあげる」
驚くルアル。
「なぜですか!?」
「うーん……お客さん…100人目の記念日かしら」
ルアルは、目を丸くしながら驚く。
「え、そんなことあるんだ」
レイトも喜んでいた。
「すげえ!それならよかった!」
ロクスは、早く休みたいと言わんばかりに急がす。
「ふーん、なら早く泊まらせろ!」
レイト達を見て、おばあさんは苦笑いした。
「ゆっくり休むといいわ…それじゃお部屋に案内するわね」
そう言っておばあさんの案内通りにレイト達は部屋へ行く。
部屋は2階にあり、2人部屋と1人部屋の2つを借りた。
1人部屋にはルアルが、2人部屋にはレイトとロクスが泊まることになった。
おばあさんは、元のカウンターに戻り、レイト達は2人部屋に集まる。
そこでレイトが不満を漏らした。
「なんで俺がこいつと一緒なんだ!!」
続いてロクスも叫んだ。
「俺こそ!なんでこいつとなんだ!!」
「だって!しょうがないでしょ、普通女の私が1人部屋になるでしょ」
レイトが羨ましそうに言う。
「なんでだ!俺も1人部屋がいい!」
それに合わせるようにロクスも言う。
「俺もだ!」
それに対してルアルは自身を抱き寄せるように手を胸の前に置くと答える
「だって、か弱い女の子と男を2人にするのは、よくないでしょ?」
すかさずロクスは答える。
「お前の強さは俺たちと変わんねえだろ」
その一言にイラついたルアルは、魔力を込めたパンチでロクスをベッドに沈めた。
「とりあえず、ご飯もあるらしいし、呼ばれたら下に行きましょう」
ルアルは、部屋を出ていった。
倒れたロクスと2人になったレイトは、ため息をついた。
ロクスは、すぐさま体を起こす。
「どこが、弱いんだ!!」
それにはレイトもなんとも言えない顔をする。
2人は何かとルアルには敵わない様子だった
2週連続投稿成功。
3週目もよろしくお願いします。

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