39.ご飯を食べる3人!

小説
主要な登場人物
レイト 
 雷を操れる少年
 年齢 10歳
 じいちゃんの言いつけで王都へと旅立ちながら、 
 困ってる人を助ける。
 じいちゃんに言われた通り、正義に生きることを
 目指している。

ルアル 
 魔法の世界からやってきた魔術師の少女
 ピンク色の髪で普段はツインテールにしている。
 蒼い目(通称 月の目)を持つ。
 年齢 11歳
 レイトとは旅の途中に出会い、一緒に王都を目指すことになる。
 目的は姉を探すこと。

ロクス
 炎を操る少年。
 赤茶色のツンツンとした髪型をしている。
 年齢はレイトと同じ10歳
 ルアルのペンダントを盗んだのが始まり。
 ひょんなことから一緒に旅をすることに。
 レイトとは違い、自分が生きるためなら、他人がどうなってもいいと思ってる!

食べ始めてから、数分が経つ。
ルアルは、綺麗にナイフとフォークを駆使して食べる。その姿は気品がある姿だ。

その反面、レイトとロクスは食べ方はお世辞にも綺麗とは言えない。
2人はフォークをかかげて、なんでも刺して食べていた。

レイトが皿にあった鶏肉のステーキをフォークで突き刺す。
すると、ロクスも後から同じ鶏肉のステーキに突き刺して叫んだ。

「これは俺のだ!」

「うるさい!先に俺が食おうとしていた!」

2人は睨み合い、どちらも譲る気がないようだ。
お互いフォークを深々と突き刺しながら引っ張り合う。
そんな姿を見てルアルが怒る。

「食事の時くらい静かにしてよ!」

2人は歯を食いしばりながら、フォークで突き刺すのをやめる。

「もう、美味しいご飯なのに台無しでしょ!」

静かに楽しんでいるルアルの前では、レイトとロクスが喧嘩している。

「知るか!俺が食べたいものを食べて何が悪い!」

それに対してレイトは言う。

「みんなで譲り合って食べればいいだろ!」

「なら、お前の分を譲って食わせろ!」

ロクスは鶏肉のステーキが入った皿を自分のところへと持っていく。

「おい!」

レイトは、すかさず怒り、テーブルから身を乗り出す。

「それはお前だけのものじゃないんだぞ!」

「うるさい!お前達の物は俺のもの!俺の物も俺の物だ!」

レイトは、ぐぬぬと言わんばかりに歯を食いしばった。
ルアルは、頭を抱えている。

不適な笑みを浮かべたロクスは、目前にある鶏肉のステーキを独り占めしようととフォークを持った左手を掲げる。

だが、そのまま顔面を鶏肉のステーキへとダイブした。

ドシャ!

ロクスの顔は、鶏肉のステーキへと沈む。

「あー!!」

レイトとルアルは、ロクスの行動を見て、驚いた。

「ロクス!やりやがったな!!」

「あんた、それはやりすぎよ!私だって食べるのに!」

レイトとルアルが耐えられず叫ぶ。
2人が怒る中、ロクスの反応はない。

「あれ…」

いつもの調子なら、すぐ怒り返すロクスのはずだが…

様子が少しおかしい。
レイトは、ロクスに声をかけた。

「おい、ロクス、いつまで皿にうずくまって…」

そう言いかけた途端に、ガタンと音を立てた。
ルアルがレイトの方を見る。

「え…!?」

レイトもいきなり気を失ったかのように床に倒れていた。

「どういうこと…」

そう思った瞬間、ルアルも目の前が遠のくかのように意識が薄れ始めた。

「……何よ…これ…」

ルアルは、椅子の背にもたれるように気を失った。

3人が静まった後、レストランは、静寂に包まれる。すると1人、先に座っていたお客さんが立ち上がる。

「よし…やるぞ」

その一言で周りにいたお客さんも立ち上がって、レイト達に近づく。
3人達は、それに気づくことなく気を失ったままだった。

夜も更け、空には大きな満月が輝いていた。
その輝きは、うっすらと道が見えるほどに明るい。

メア村の背後には木々が生えた丘が連なっている。
その丘の一つ、木々に囲まれた古い教会があった。

教会は、今は誰も使っておらず廃墟と化している。窓は割れ、中は埃やチリが積もり、シダの植物が壁を這いつくばっていた。

そんな教会に、2人の男がいた。

「ダーマ様、どうやら人を捕まえたようです」

嘲笑うように言う男は、ノッポのように細長い身体、大きなクマが付いた鋭い目つきで爬虫類のような顔立ちの男だ。

彼の格好は、鎖帷子に巻かれた体の上に茶色の厚い皮を、網目のように巻いている。

「ほう。ディーボットよ、様子を見にいってもらえるか」

ダーマという男は、先ほどの男とは対照的だ。丸々と太った見た目に口には似つかない立派なヒゲを生やしている。

彼の格好は、安そうな布をローブとして羽織り、まるで聖職者のような格好。
だが、それとは真逆のような悪どい顔をしている。

「そいつらが金になるか、しっかり判断してくるのだぞ」

「ええ、いいでしょう」

そう言って、ディーボットは、腰にあるナイフを取り出し、舐め回すように見る。
切れ味が問題ないかを確かめているようだ。

「よさそうなら、ここに連れてこい」

ダーマがそう言うとディーボットは、不敵に笑って相槌を打つと古い教会を出た。

1人になったダーマは呟く。

「ふふ、まずは資金を集める。そして我がダーマ教をこの世界に布教し、私が現代の神になってやろう」

手に持った燭台には火が灯してある。
それを眺めながら、ダーマは自身の野望の火を燃やすのだった。


毎週1話何とか続けてます!
正直もうストック無くなってきたので、書き溜めしないとヤバい!!

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