主要な登場人物
レイト
雷を操れる少年
年齢 10歳
じいちゃんの言いつけで王都へと旅立ちながら、
困ってる人を助ける。
じいちゃんに言われた通り、正義に生きることを
目指している。
ルアル
魔法の世界からやってきた魔術師の少女
ピンク色の髪で普段はツインテールにしている。
蒼い目(通称 月の目)を持つ。
年齢 11歳
レイトとは旅の途中に出会い、一緒に王都を目指すことになる。
目的は姉を探すこと。
ロクス
炎を操る少年。
赤茶色のツンツンとした髪型をしている。
年齢はレイトと同じ10歳
ルアルのペンダントを盗んだのが始まり。
ひょんなことから一緒に旅をすることに。
レイトとは違い、自分が生きるためなら、他人がどうなってもいいと思ってる!
そのころ。
レイトの意識は、うっすらと覚まし始めていた。
まだまぶたが重く、頭がぼーっとしている。
そんな中で、うっすらと周りの声だけが聞こえ始めた。
「おい……まだ子供じゃないか…!?」
「…しょうがないだろ!…ここで捕まえなきゃ…代わりに村の人が連れていかれる…」
「っ…!」
男の声は、何も言い返せず、つっかえていた。
そんなやりとりを聞いて、レイトはゆっくりと目を開ける。
「…くっ!」
体を動かそうにも動かせない。
縄を使って、手は後ろに組んだ状態で、足はあぐらを組むような形で、結ばれていた。
場所は、宿屋の食事場と変わらない。
だが、逃げられないように部屋奥の壁沿いに座らせられている。
そして前には、多くの村人が集まっていた。
レイトは周りを見回してみると、自身の右側にルアルとロクスが同じように座らせられているのに気づく。
すると咄嗟にレイトは叫んだ。
「ルアル!ロクス!」
2人とも気を失ったままだ。
村人はレイトの声に気付くと、近寄ってくる。
「起きたのか…」
目前には、道案内をしてくれた門番のトウロがいた。
「これは、どういうことだ!」
レイトが叫ぶ。
しかし、その問いにトウロは、冷静に答えた。
「すまない。さっき料理に眠薬を入れさせてもらった」
目前の村人達の中には、宿屋のお婆さんもいた。
目が合うと申し訳なさそうにしながら謝っていた。
「ごめんなさい…」
レイトは、何も言えず、トウロに改めて問う。
「なんで…こんなことしたんだ」
トウロは、レイト達の目前に立つ。
「君たちには犠牲になってもらう」
「犠牲?…なぜだ!?化け物でも出たのか!?」
レイトの発言にトウロは、驚く姿を見せた。
「…君は知っているのか…この村、近くに出る化け物を…?」
レイトにとって何のことかわからない。
「知らないぞ!」
そういうとトウロは、頭を傾げた。
「…?君たちが、ここにきた理由はなんだ…」
それにレイトは答える。
「俺たちは、王都に向かってる途中だ。たまたまここに寄っただけだ」
そう言うとトウロはどこか残念な姿を見せる。
何かを期待していたようだ。
「……なら残念だが、君たちを解放することはできない」
「っ!なぜだ!」
そうレイトが答える。
村の人々は顔を背けている。
「じっとしていてくれ。この後迎えが来る。」
「迎えだと!?誰が!」
それについて答えない。
トウロの口は、無駄なことを話さないよう固く閉ざしていた。
らちが開かない状況に困ったレイトは、密かに体を縛っている縄を雷の力で、無理やり引きちぎろうとする。
だが、その前に老人が声を上げた。
「説明してやるのだ、トウロ」
レイトの前にいる村人達を分けて出てきたのは杖をついた老人。
「村長!」
トウロがそう叫ぶ。
村長は、トウロを見て言う。
「こんな手荒い真似をさせて申し訳ない」
そう言われてトウロは、下を向く。
辛そうにしていた。
実際のところ、やりたくもないのにやらされていたようだ。
村長は、トウロの前に出るとレイトに対して、頭を下げた。
「ワシは、メア村の村長、コウウだ。すまない、子供に対して大人が大人数でこんなことを…皆やりたくてやっているわけじゃない」
頭を下げた姿を見て、レイトは何か大変なことに巻き込まれているのだと察する。
「何があったのか教えてくれ」
レイトがそう言うと、村長は素直に頷く。
そして険しい顔をしながら、話し出した。
「…ワシらの村、このメア村には、訳あって輩につけ込まれておる。そやつらに金目のものを全て持っていかれ、次は旅人を攫って、引き渡せと言われておる」
それを聞いてレイトは目を丸くした。
「なんで、そんなことになってんだ!」
村長は、辛い過去を思い出すとさらに険しい顔になる。
「数日前だ。奴らはいきなりやってきた。そして我々にダーマ教を布教するために、まずは金品をよこせと言われ、半ば強引に奪われてしまった。」
「ダーマ教?なんだそれ…」
「ダーマ教は、我々が信仰するアベーレ教に変わる新しい宗教だと言っておった。やってきた2人のうち、1人がその教祖をしているそうだ。」
村長の話を聞いて、レイトは呆れた。
「なんだそれ!そんなわけのわからない奴らなんて、追い返せばいいだろ!」
村長は、気難しそうな顔をする。
「逆らえん」
「なんでだ!」
その問いに村長は、辛そうに淡々と答える。
「まず、2人のうち付き人のディーボットという男は、元傭兵じゃ。こやつに村人が複数人で反抗したが……全員返り討ちにあってしまった」
「なに…!?」
「そして、もう1人、教祖のダーマ。こやつは奇妙な技を使って炎を放つ。その力で逆らった村人の家をあっという間に燃やしてしまった」
尊重の話は、周りの村人も辛そうにしながら、黙って聞いていた。
「2人の力は強力じゃ。ワシらには逆らう力はない。言うことを聞かなければ、この村の人たちを引き渡すことになる…」
トウロも下を向いたまま歯を食いしばっていた。
全員が辛い思いをしている。
そんな姿を見て、レイトは拳に力が入った。
「そんな奴、俺が吹っ飛ばしてやる!!」
村長や村人は、いきなりレイトが叫んだ声に驚いて、視線が集まる。
「村の人達、みんなを困らせて酷いことするやつは、俺が絶対に許さない!!」
レイトが本気で怒ってる姿を見せる。
それを見て村長は、頭をもう一度下げた。
「ありがとう…」
その感謝の一言は、見ず知らずの少年が本気でこの村のために怒ってくれたことにあった。
「だが、子供だけで敵う相手じゃない、やめときなさい」
村長のこの説得に、レイトはさらにムキになる。また叫ぼうとするも隣から冷静沈着な声が上がった。
「いいえ、できるわ」
聞き慣れた声だ。
隣を振り向くと、そこにはルアルが目を覚ましていた。
「ルアル!」
レイトが叫ぶ。
だが、ルアルは気にせず真剣な眼差しを村長に向けた。
「その2人のやつを、どうにかすればいいんでしょ」
いつから起きていたかわからないが、どうやら話を聞いていたらしい。
いつもより冷静に話すが、どこか機嫌が悪そうな雰囲気が漂わせ、空気が少しピリつく。
しかし、村長は気にせずに話す。
「言ったろう。子供だけで、どうにかできる相手ではないと」
そういうと、レイトたちに近づく。
「奴らに会えばわかる。力は圧倒的じゃ。子供だけでは、とっ捕まって酷いことをされるのがオチじゃ」
村長は懐に手を入れるとナイフを取り出した。
「なっ!」
ナイフを出した村長を見てレイトは驚く。ナイフで何かするのではないかと恐怖が襲うが、優しい口調で伝える。
「君たちを解放する。早くこの村から出るんじゃ」
レイトは驚く、それと同時にトウロが声を上げた。
「いいんですか!?村長!」
「何がじゃ」
「逃せば、村の人々が連れて行かれるかもしれないんですよ!」
そうトウロが強く言うと、村長も反論する。
「遅かれ早かれ我々も犠牲になる時がくる!旅人を捕まえて引き渡すのも、その引き延ばしをしているにすぎない!」
「だからって…!」
トウロも迷っている。
この村の人は、誰も人攫いなんてことは、やりたくない。それを分かった上で、村長はレイトたちの縄をナイフで切ろうとした。
その時、嘲笑するかのように声を上げる者がいた。
「おい、取り込み中か?」
その低い声を聞いて村の人々は、怖気付く。
村人が集まっている後ろには、悪い顔をした背の高い男が立っていた。
「ディーボット…」
そうトウロの口から溢れた。
久しぶりの投稿になり申し訳ない…!
これから投稿していくので許してください
次の投稿はできるはず。

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