45.ルアルはダーマ、レイトとロクスはディーボット

小説
主要な登場人物
レイト 
 雷を操れる少年
 年齢は、10歳。じいちゃんの言いつけで王都へと旅立ちながら、 困ってる人を助ける。じいちゃんに言われた通り、正義に生きることを目指して王都に向かっている。

ルアル 
魔法の世界からやってきた魔術師の少女。ピンク色の髪で普段はツインテールにしている。蒼い目(通称 月の目)を持つ。年齢は11歳。レイトとは旅の途中に出会い、一緒に王都を目指すことになる。目的は姉を探すこと。

ロクス
炎を操る少年。赤茶色のツンツンとした髪型をしている。年齢はレイトと同じ10歳ルアルのペンダントを盗んだのが始まり。ひょんなことから一緒に旅をすることに。レイトとは違い、自分が生きるためなら、他人がどうなってもいいと思ってる!

メア村の登場人物
トウロ
メア村の門番をしている。生真面目な性格。

コウウ
メア村の村長。

ディーボット
ダーマ教を布教する教祖ダーマの手下
子供すら容赦なく手を出す非道。
人が苦しむ姿が好き。

ダーマ
ダーマ教を布教するためにきた教祖。
炎の魔術「サンクトニグス」を使う。

咄嗟にルアルは振り向いた。

「レイト!ロクス!」

レイトはルアルの姿を見て叫ぶ。

「ルアル!大丈夫か!?」

「ええ、大丈夫よ!あんたたちこそ、なんで来たのよ!」

レイトが言葉を返そうとした時に、ロクスが横に入る。

「あいつをぶっ飛ばすためだ!!」

隣で大きな声をあげると同時にレイトは耳を塞ぐ。
ダーマは、困惑している。

「な、なんだ、この小僧どもは!?」

ディーボットに問いかけると、呆れた様子で答えた。

「この娘の仲間です。まさか、ここに来るとは…」

想定外な出来事に少し頭を悩ませたが、すぐに気を取り戻す。

「おい!お前ら!あれだけ痛い目見たのに、またやられたいのか?」

この発言にロクスが食いつくように答える。

「俺はお前を許さない!!」

それに対して、ディーボットは大きく笑う。

「威勢がいいな…ダーマ様、あの小僧どもは私がやります。代わりに、この娘はダーマ様自身でやってください」

「私にやれと言うのか!」

「ええ、私でも子供3人は手こずりそうだ」

「なぬっ」

ダーマは弱気な姿を見せる。
自信がないようだ。
だが、ディーボットは耳打ちする。

「大丈夫です。私はあの2人を外に連れ出します。なので、存分に力を使ってください。」

「…そうか、あの小娘1人なら…!!」

ダーマは、気を取り戻すのを確認すると、ディーボットは歩き出した。

ルアルは、ディーボットとの距離が短くなるにつれて、身構えるように杖を構えた。

「そう警戒するな。お前の相手はダーマ様だ。」

そのまま横を通り過ぎ、レイトたちの前に立つ。

「お前らは、俺が相手をする。だから、まずは外に出ろ」

指図に対して、レイトは聞こうとしない。

「ルアルを1人にしない…!」

心配する姿に、ルアルが振り向いた。

「別に構わないわ!むしろ、好都合よ!正直私が、イラついてるのは、このエセ教祖なんだから!」

「なにを!!エセ教祖だと…!?」

ダーマがルアルの言葉に怒る。
それを無視してレイトに叫んだ。

「だから、あんたは、しっかりとそいつを倒してよ!」

レイトは、少し黙って考えた後、ルアルの意思を汲み取って頷いた。

「わかった!気をつけろよ!」

「あんたこそ!」

お互い笑顔で応える。
2人には強い信頼があった。

「いいぜ、外に行こう!」

レイトはディーボットの提案を飲む。
逆にロクスは不満をぶち撒けた。

「なんで、こいつの指図を受ける必要があるんだ!」

強く拳を握りしめ、苛立ちが抑えられない。

そんな姿を見た、ディーボットはめんどくさそうにしながら、答えた。

「正々堂々と戦ってやる。いいから…ついて来い!」

そのまま、レイトたちの元を通り過ぎて、教会の扉を開けた。
ロクスは納得できずに、苛立だっている。

「ロクス、ここだと戦いづらいだろ!素直についていくぞ」

虫の居所が悪そうなロクスは、レイトを無視して、先に歩き出した。

言うことを聞かない姿に、ため息をつくと、レイトも後を追う。

3人が出ていき、教会はルアルとダーマだけになった。静まり返った教会にルアルは声を上げる。

「さあ、やるならかかってきなさいよ!」

杖を構えるルアルに、ダーマは歯をきしめきながら、燭台を掲げた。

「生意気な小娘がっ!私を見くびるなよ!!」

炎の円陣と燭台のマークが、再び頭上に浮かび上がる。

「サンクトニグス!!」

燭台を前に振って叫ぶと同時に火の玉がルアルへと襲いかかる。

外に出た、レイトとロクスは、ディーボットの後をついていく。

教会から出て、右横の森の中を突き進む。
木々に囲まれており、すぐ迷子になりそうだ。
それでも足を止めず歩き続けると木のない小さな空き地に出る。

「お前ら、どうやってあの場から、ここまで来れた?」

前を歩くディーボットの問いかけには、誰も答えない。
レイトもロクスも警戒している。

「まあいいさ、目星はついている」

機嫌が悪そうに鼻を鳴らした。
淡々と空き地の奥に進むと、ディーボットは振り向いた。

「なあ…」

一言声をかけた後、固唾を飲むかのように、暗い表情して、思いもよらないことを言い出した。

「…俺と手を組まないか?」

レイトたちは度肝を抜かれたように驚く。

ロクスは目を丸くし、レイトが咄嗟に言葉を吐いた。

「どういうことだ!?」

「なに、別に変なことじゃない。俺はあのダーマの野郎に、無理やり使われてるだけだからな」

ディーボットは、困った様子を見せる。

「あの野郎は、凶悪な魔術で、俺に呪いをかけやがった。逆らえれば、俺の体が燃えてしまう…」

不安そうにするディーボットは、レイトたちに軽く頭を下げた。

「だから、俺と手を組んであのダーマを殺してくほしい…?そして、あの村から盗んだ財産は俺たちで山分けしよう…どうだ?」

思いもよらない発言に2人は、戸惑う。少し沈黙が続いた後、レイトは話し出した。

「……お前には酷いことたくさんされたけど、そういうことなら、俺があのダーマを倒してきてやる!」

その発言にロクスは納得しなさそうに、レイトを見た。

「おい!あんなことされてこいつを許すのか!?」

そう言われてレイトの頭の中に、楽しそうに殴り飛ばしたディーボットを思い出す。
今でも傷が痛む。
それでも、レイトは言う。

「やったことは悪いことかもしれない!でも、こいつも、あのダーマってやつに、逆らえなかったんだ!」

「そんなの知るか!利用されるようなやつが悪いんだろ!あの村のやつも!この野郎も!どいつもこいつも信用ならねえよ!!」

ロクスは納得できずに強く言い返すと、レイトは頷く。

「そうだ。そうだけど、みんなが強くて、悪い奴に逆らえるわけじゃない!だからこそ、本当に悪い奴を先に倒しに行こう!」

レイトの発言に、ロクスは悔しそうに歯を食いしばっていた。自分の過去も思い出して余計に強く食いしばる。

「どいつもこいつも利用されやがって!ふざけるな!!」

そう言って、背を向けた。

「勝手にしろ」

そう言って、ロクスは怒るのをやめた。
どうやら納得はしていないものの、諦めてくれたらしい。それに対して、レイトは「ありがとう」と伝える。そして前にいるディーボットをまっすぐ見つめて話し出した。

「俺たちがダーマを倒してきてやる!!だけど、村の財産は、すべて村の人に返すんだ!」

ディーボットは少し黙った後、頷いた。

「……ああ、わかった。なら、しっかり、あの野郎を倒してくれ」

「まかせろ!」

レイトは、納得してロクスに言う。

「ルアルの手助けに戻るぞ!」

「ふん!」

怒り気味のロクスは鼻を鳴らした後、レイトと共に来た方向へと振り返る。

数歩2人で歩き出した後、レイトは言う。

「あれ、この先真っ直ぐで大丈夫か?」

ここは森の中。
教会から出て、ディーボットについてきたので、道が不明瞭になっていた。

レイトは、道を聞くために、ディーボットの元へと振り向くと…

そこには、両腕で握りしめた大剣を天高く振り上げたディーボットが、真後ろに立っていた。
大剣は、ロクス目掛けて振り下ろされる。


朝からFXくるみちゃん見て辛いです。
お金は大事、ギャンブルは絶対にやらない!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました